水上マーケット+アユタヤ
集合時間が朝6:45だったので、朝5:30に起きて、一人でひっそりとチェックアウトして、タクシーで集合場所に向かった。申し込んだ時点では、ゲストハウスから集合場所まで歩いて行ける距離かなと思ったけど、とてもそんな距離ではなく、タクシーを利用することになった。でも、そのお陰で、バンコクの朝の渋滞というものを体験できた。
集合場所に着いて、バスに乗り込んだ時に、「しまった!」と思ってしまった。
せっかくタイに来たのに、バスの中はまるで日本だ!!!(参加者+サービスの点において)目的に向かう道中も旅行の楽しみだったりするけど、そこはショートカットだ。
それはさておき、渋滞する市内を抜けて、高速道路に乗ってからは、都市をちょっと上から俯瞰することができた。
昨日、旅行会社のカウンターでこのマーケットを見に行くパッケージツアーが組まれていることも知り、「好きだなぁ。。」と思ったことを思い出した。
ココナッツファームには大型観光バスが何台も停まっており、典型的なトイレ休憩スポット兼観光客向けショッピングセンター的な、商売っ気ムンムンの施設だったんだけど、大好きなココナッツの加工の過程や、製品が沢山見れた。
ここでココナッツシュガーというものの存在を初めて知る。勿論買っちゃいますよねこれは。ほんのりココナッツ味の砂糖の試食には、ハエがたくさんたかっていた。
ココナッツのジュースを煮詰めて砂糖を作っているところ。
午前中の目的地・水上マーケットに行くためのボート乗り場に到着。
水上マーケットに行くにはボートに乗らないといけないこと、マーケットは午前中で店じまいしてしまうことから、水上マーケットに行くにはツアーに参加するのが現実的なのだと、地球の歩き方に書いてあったけど、行ってみて本当にそう思った。
ボート乗り場からマーケットまではちょっと距離があるのだけど、道(川)中にはわざわざ沼というか湿地の上に高床式の家が軒を連ねており、とても興味深かった。なぜこんなところに家を建てて暮らしているのだろう??中に入ってみたい。
高床式の家々や、ココナッツ畑を通り抜けて、マーケットに到着した。てっきり船を店舗にしているばかりなのだと思っていたけど、そうした商いは少数派で、客が船に乗り、船上から川沿いの店でお買い物をする形式の店舗が多数だった。
それにしても、売られている物品は、生活の品というよりもお土産品ばかりで、陸の上から船を手で引き寄せてくるなど、客引きもすごかった。
客層からも察することが出来るように、観光用の水上マーケットのようだった。
水上マーケットから陸に上がったところから、バスの駐車場までの間もまたものすごい規模のお土産屋さんがあって、ここの客引きもすごかった。人生で初めて客引きで腕をひっぱられた。残念ながら現金がほとんどなかったので、何もお買い物ができない状態だったのだけど。。
ラオスのナイトマーケットで800BTで購入したリンゴ型の木製のバスケットと同じものがあったので、値段を聞いてみたら「1800BT」と言われた。呆れた顔をしたら、「800BT」と言われ、既に持っているのでありがとうと言い店を去ろうとしたら、「400BT!」「300BT!」「200BT!」と畳み掛けるように言われ、「いくらなら買うんだ!?」と言われたので「100BT」と言ったところ、諦められたので、200BTが限界なのだろう。
「そこまで値引きできたのか・・・」と思うも、気に入って買ったものだし、自分にとってあのバスケットの価値は800BTなんだろう。
ツアーは、午後の水上マーケットのみの参加の人もいれば、午後からのアユタヤのみの参加の人もおり、お昼は一度バンコクに戻って各自で昼食をとることになっていた。
お昼休みは真っ先に両替に行き、それから結構迷って麺のお店に入った。さほど食欲をそそられるビジュアルではないのだけど、実はとってもおいしい!というのがこちらで食べた麺類の全体的な感想。とにかく麺料理にははずれがないし、安いし、大満足。
再びバスに乗りアユタヤに向かった。
考えてみれば、アユタヤって自分でバスに乗っていけるし、そうした方が随分安く行けるうえ、道中のわくわく感も味わえるし、水上マーケットのツアーだけでもよかったのかも。
こちらの史跡はどこも黄色い布がかけられており、どうやってかけたのかひたすら不思議だった。
その次に、象に乗る体験ができるところに連れて行かれた。乗らなかったけど。
子供の像が写真撮影用に構えていたのだけど、写真撮影のために人が横に立つと、鼻を人にからめたり、前足を上げてポーズをキメたりしていて、かわいかった。象ってお利口さんなんだなぁ。。
それから、別の史跡に連れて行かれた。 タイとミャンマーは昔はよく戦争をしていたこと、その影響で仏像の首がたくさん落とされていることなどを教えてもらう。
こちらの大きな仏像は、首は落とされてはいないものの、焼打ちに遭い、金箔はげはげだったのを、近年貼りなおしたものだそう。
こちらの史跡群は、数年前の洪水で随分壊れてしまったそう。洪水前はどれくらい残っていたんだろう?
帰りのバスのトイレ休憩の際に、ガイドさんに「これからストームが来るから今のうちに」と言われ、遠くの空を見たら、灰色の分厚い雲と、その下に雨のカーテンのようなものが見えた。それからしばらくして、バスはもんのすごい雨の中に入っていった。
19:30にバンコクのアソーク駅の傍で解散してからも激しい雨で、ここでもチェンコーンのトクゥトクゥのおじさんからもらった雨合羽が大活躍だった。日本ではこんな人が多いところだと恥ずかしくてすぐに傘を買っちゃうところだけど、外国に来た解放感からか、合羽を着たままゲストハウスがありそうな一駅先のプロンポン駅の近くまでひたすら歩いた。道中は雨にも関わらずビニールシートの天井を貼って露店がひしめいていたのだけど、何故かアダルトグッヅが多かった気がする。
駅が見えたところで、実は目的の方向とは逆方向に進んでいたことに気が付いた。「疲れたし、電車に乗ろう。電車に乗るなら、遠くに行こう。」ということで、ちょっと気になっていた王宮裏にあるゲストハウスに行くことを思いつき、プロンポン駅を通り越して、パヤタイ駅まで行った。
パヤタイ駅に着いた頃には、雨はすっかり上がっていた。駅の階段をスーツケースを持って階段を下りていたら、前を歩いていた清潔感溢れる好青年が英語で「荷物持ちましょうか?」と声をかけてくれて、ご厚意に甘えて荷物を持っていただいた。階段を下りてスーツケースを受け取って、彼と同じ方向を歩いていたら、今度は目的地を聞かれて、「歩いて行ける距離じゃないから、タクシーに乗った方が良い。」ととても丁寧に教えてくれた。なんて親切な人なんだろう。。
言われるままにタクシーを拾って乗り込んだのだけど、確かに結構距離があった。王宮の横の道をひたすらタクシーで走ったのだけど、王宮が思った以上にでかかった。王宮の正門の前で下してもらうと、ちょっとしたイベント?が行われており、王様向かって奉納しているとみられるタイ舞踊が見れた!とっても絵になる光景だった。
そこからまぁまぁ歩いてお目当てのゲストハウスに向かったのだけど、ここがまさかの閉店を迎えていたため、更に歩いてカオサンを目指した。
カオサンがどんなところなのかは詳しく調べておらず、ただ「旅行者が多く安宿が多い」という知識でカオサンの方向を目指して歩いた。
カオサンは遠かった。。
夜も更けて、歩き疲れた上に、宿泊先が決まっていない、というより、宿泊先が見当たらない状態は、、、とても不安だった。
でも、これでもかというくらい歩いたところで、西洋人がわいわいしているバーや、簡易ホテルがぽつぽつと見え出して、希望が持ててきた。
地図を確認したところ、目的としていたゲストハウスと同じ名前のゲストハウスが近くにあったので、安くて最低限きれいならどこでもいいんだけど、とえりあえずそこを目指してみることにした。
カオサンには良く言われるカオス=ゲスいイメージを持っていたのだけど、全くゲスではなく、とってもおしゃれなところだった。そして何故か西洋人が多い気がした。どこのお店のバンドも何故かほとんど西洋人だった。そして、こんなおしゃれというかカルチャーミックスな地にマッサージ店が沢山見られたのは、タイならではの光景なんだろうなぁと思った。。
そして確かに安宿がそこら中にあり、お目当てにしていた王宮近くのゲストハウスと同じ名称のゲストハウスに泊まれることになった。ゲストハウスといっても、とても規模が大きく、その分管理もシステマティックにやっている印象で安心できた。
この日の晩御飯には、昨日買ったマンゴーを食べた。昨日購入する際に、果物屋の店員さんに「食べごろは明日の夕方だよ。」と教えて頂いたときは、すぐに食べたい気持ちと葛藤したのだけど、結局夕方を過ぎて夜食べることになった。
食べ頃を迎えたマンゴーはすんごく美味しくて、とびきり美味しいマンゴーを口いっぱいに頬張れる多幸感に、この日一日感じた不安な気持ちや残念な思いが吹っ飛ばされた。
この日はいろいろな気持ちになった日だった。
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