与那国島
遂にやってきました、与那国島ー!
日本最西端の島・与那国島は、外洋に囲まれており、天候も不安定で、渡ることが難しかったことから、かつては”どなん”(渡難)と呼ばれており、石垣島などの八重山諸島からも、台湾からも距離があったためか、薩摩や琉球の支配を受ける前は独立した国だったそうです。
日本最西端の島・与那国島は、外洋に囲まれており、天候も不安定で、渡ることが難しかったことから、かつては”どなん”(渡難)と呼ばれており、石垣島などの八重山諸島からも、台湾からも距離があったためか、薩摩や琉球の支配を受ける前は独立した国だったそうです。
日本最西端の碑。多分に漏れず行ってきました。天気が良いとここからでかでかと台湾が見えるそうです。
こちらも最西端というスペシャリティから旅行者の憧れの地であり、他の時期はわかりませんが、石垣島から与那国島へ向かうフェリーの中は、旅行者が8~9割を占めているようでした。
港から宿泊先に向かう車は、島の南側の牧場の中を通り抜けました。ここでは食肉用の子牛や子馬を生産しており、出荷先の飼育を受けた場所でブランドがつくそうです。(知らなかった―。)
こちらも最西端というスペシャリティから旅行者の憧れの地であり、他の時期はわかりませんが、石垣島から与那国島へ向かうフェリーの中は、旅行者が8~9割を占めているようでした。
港から宿泊先に向かう車は、島の南側の牧場の中を通り抜けました。ここでは食肉用の子牛や子馬を生産しており、出荷先の飼育を受けた場所でブランドがつくそうです。(知らなかった―。)
与那国島最高峰の宇良部岳頂上からは、島全体が見渡せます。田畑の形状が区画整備された平野のそれとは違います。
海を臨む牧場の風景は長閑そのものですが、逃れられない環境でもあることを考えると、絶望感をも感じました。
あとで立ち寄った与那国空港では郷土史の本を数冊見かけ、その中で地元に伝わる昔話を集めた単行本を1冊購入しましたが、内容は昔話特有の教訓めいたもので、中には大勢の前で恥を晒してしまった一家が島での生活を捨てて中国に渡った話などもあり、全体的に厳しい環境を伝える内容に加えて閉塞感が漂っており、牧場で感じたものと近いものを感じました。
与那国島で一番面白かったことは、泡盛の工場見学でした。
泡盛については不勉強だったので、見るもの聞くこと全てが面白くて、
・インディカ米から作られていること…もともとこの地域ではインディカ米が食されており、日本の文化の流入と共にジャポニカ米が食卓に上るようになったのちも、お酒だけはインディカ米で製造され続けている。
・黒麹が使用されていること…内地のように寒くて雑菌が繁殖しにくい時期というものがないため、雑菌に強い黒麹が使用されている。
などなど、お酒造りの背景にある気候や文化や歴史まで説明して頂いてとても興味深かったです。
海を臨む牧場の風景は長閑そのものですが、逃れられない環境でもあることを考えると、絶望感をも感じました。
あとで立ち寄った与那国空港では郷土史の本を数冊見かけ、その中で地元に伝わる昔話を集めた単行本を1冊購入しましたが、内容は昔話特有の教訓めいたもので、中には大勢の前で恥を晒してしまった一家が島での生活を捨てて中国に渡った話などもあり、全体的に厳しい環境を伝える内容に加えて閉塞感が漂っており、牧場で感じたものと近いものを感じました。
与那国島で一番面白かったことは、泡盛の工場見学でした。
泡盛については不勉強だったので、見るもの聞くこと全てが面白くて、
・インディカ米から作られていること…もともとこの地域ではインディカ米が食されており、日本の文化の流入と共にジャポニカ米が食卓に上るようになったのちも、お酒だけはインディカ米で製造され続けている。
・黒麹が使用されていること…内地のように寒くて雑菌が繁殖しにくい時期というものがないため、雑菌に強い黒麹が使用されている。
などなど、お酒造りの背景にある気候や文化や歴史まで説明して頂いてとても興味深かったです。
数年前に新築したばかりの工場内部。人里離れた宇良部岳の中腹にあります。
中でも、
・日本一アルコール度数が高い泡盛(花酒)を製造できる唯一の場所…アルコール60度のお酒を“泡盛”として製造できるのは、与那国島の酒造のみ。60度の泡盛は“花酒”と呼ばれ、蒸留の際に最初に出てくることに由来する。
酒税法に準じると45度以上のお酒は泡盛ではなくなるものの、花酒は与那国島の行事の中で伝統的に使用されている生活必需品であり、アメリカから日本に返還される際に交渉した結果、特別に認められた。島内の酒造元は3軒。
という点にスペシャリティを感じました!
与那国島の人々の生活の節目で様々な行事に使用される花酒ですが、
近年では高校進学の際に島を離れる世代に大人が買って、5年後成人した際に同級生みんなで呑む、なんてことも行うそうで、案内して頂いた方も高校進学で島を離れる際に実際にこのことを経験したと仰っていました。
中之島でも奄美大島でも耳にしてきましたが、ここでも島に高校がないことが生活の大きなハードルになっていることを少し聞かせて頂きました。
それでも、それはそれでその土地の風習になり、大切な思い出になっていました。
中でも、
・日本一アルコール度数が高い泡盛(花酒)を製造できる唯一の場所…アルコール60度のお酒を“泡盛”として製造できるのは、与那国島の酒造のみ。60度の泡盛は“花酒”と呼ばれ、蒸留の際に最初に出てくることに由来する。
酒税法に準じると45度以上のお酒は泡盛ではなくなるものの、花酒は与那国島の行事の中で伝統的に使用されている生活必需品であり、アメリカから日本に返還される際に交渉した結果、特別に認められた。島内の酒造元は3軒。
という点にスペシャリティを感じました!
与那国島の人々の生活の節目で様々な行事に使用される花酒ですが、
近年では高校進学の際に島を離れる世代に大人が買って、5年後成人した際に同級生みんなで呑む、なんてことも行うそうで、案内して頂いた方も高校進学で島を離れる際に実際にこのことを経験したと仰っていました。
中之島でも奄美大島でも耳にしてきましたが、ここでも島に高校がないことが生活の大きなハードルになっていることを少し聞かせて頂きました。
それでも、それはそれでその土地の風習になり、大切な思い出になっていました。
数年前に新築したばかりの工場内部。人里離れた宇良部岳の中腹にあります。これから沖縄県内各地へと出荷されていくどなん。
★見学させて頂いた 国泉泡盛合名会社の花酒”どなん”http://www.tohmas.biz/donan
★見学させて頂いた 国泉泡盛合名会社の花酒”どなん”http://www.tohmas.biz/donan
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